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2023年の「クレジット市場」をどうみるべきか クレジットスプレッドは冴えない動きとなる

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ワシントンD.C.にあるFRBの外観
(写真:giri / PIXTA)

戦争、エネルギー危機、サプライチェーン問題、地政学的リスクの増大と世界的な軍備拡張の動き、気候変動、コロナ禍の蔓延。そこに、物価高と金利上昇、景気低迷懸念。こうした問題が次から次へと襲ってきた激動の2022年が終わった。明けた23年のクレジット市場はどうなるだろうか。

23年のクレジットスプレッド

まずクレジット市場をみるうえで重要なクレジットスプレッドから説明する。クレジットスプレッドは、信用リスクが悪化するような局面にワイド化し、改善するような局面にタイト化するものである。人にお金を貸すとき、金利をより高く設定するのは信用のない人に対してであることを考えてもらえればよい。

23年のクレジットスプレッドは、一言で言えば冴えない動きとなる。わずかの上がり下がりを繰り返しながら、スプレッドは緩やかにワイド化していくと考えるためだ。

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