有料会員限定

サプライズ好き日本銀行が理解していない問題 市場にさまざまな主体がいることを忘れている

✎ 1〜 ✎ 250 ✎ 251 ✎ 252 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
会見をする黒田東彦・日本銀行総裁
サプライズ発表した日本銀行、黒田総裁(撮影:西澤佑介)

12月20日、日本銀行の金融政策修正は市場を驚かせた。2023年春の黒田東彦総裁退任前後でイールドカーブ・コントロール(YCC)政策の修正がありうるとみていた市場参加者は多かったが、年末押し迫る12月中旬のタイミングで実行するとの予想は少なかったろう。

最近、日本の当局は市場にサプライズを与える形で政策を実行するケースが目立つ。10月の円買い介入も金曜日の英ロンドン(LDN)時間で午後3時半という市場が閑散となるタイミングに行われた。実は今回も海外の同僚の一人が、日銀は海外の参加者がクリスマス休暇に入るタイミングを狙って動くのではないか、と勘繰っていた。「日本ってそういうことするよね」という同僚の勘に日本人としてやや恥ずかしい気分だった。

円買い介入の際も「急激な変動は好ましくない」と言いながら自ら急激な変動をつくり出した。さらに金融政策修正の際は「市場機能の改善を通じて金融緩和効果を円滑に波及させるための措置」と言いながら、長期金利急上昇、円急騰、株価急落を招く政策を年末に実行した。

次ページ急激に変動して損するのは投機筋だけではない
関連記事
トピックボードAD