Twitter、著名記者のアカウント大量停止のなぜ フライトを追跡するアカウントも停止に
マスクはコメントの要請に応じず、ツイッターはコメントを求めるメールに応じなかった。マスクはツイートの中で、住所などの情報を含む誰かの個人的な文書を共有することを指す「doxing」に関するツイッターの規則が、「『ジャーナリスト』だけでなく、他のすべての人に適用される」と述べたが、詳しくは説明していない。
「ニューヨーク・タイムズのライアン・マックを含む多くの著名なジャーナリストのツイッターアカウントが今夜停止されたことは、疑問であり、残念なことだ」と、タイムズの広報担当者、チャーリー・スタットランダーは話す。
「タイムズ紙もライアンも、なぜこのような事態になったのか、何の説明も受けていない。われわれは、すべてのジャーナリストのアカウントが復活し、ツイッターがこの行動に対して納得のいく説明をすることを望んでいる」
「説明なしに停止されたのを見て失望」
ワシントン・ポストとCNNの代表者は、コメントの要請にすぐには応じなかった。オサリバンは、アカウント停止後に出演したCNNで、今回のツイッターの行為はマスクが所有する企業を取材するジャーナリストを脅かす可能性があると指摘した。
アカウントを停止されたウェブスターは、メールによるコメントで、「説明なしにツイッターから停止されたのを見て失望した」と述べた。同氏は、停止される前にマスクの自家用機を追跡するツイッターアカウントについてツイートしていたと付け加えた。
マッシャブルのジャーナリストであるビンダーは、マスクに批判的ではあったが、ツイッターに記載されたポリシーには違反していなかったと述べている。
アカウント停止後、スウィーニーは代替ソーシャルネットワークであるマストドンに目をつけた。マストドンが14日にツイッターを使ってスウィーニーの新アカウントを宣伝した後、ツイッターはマストドンのアカウントを停止した。一部のジャーナリストがマストドンの停止というニュースを共有すると、彼らのアカウントも停止された。
10月にツイッターを440億ドルで買収したマスクは、自身の買収によってプラットフォーム上の自由な発言を拡大し、より多くの人々が公共の会話に参加できるようになると述べていた。ここ数週間では、2021年1月6日の国会議事堂での暴動後にアカウントから締め出されたドナルド・トランプ前大統領を含め、一部の禁止されたユーザーのプラットフォームへの復帰を許可している。
マスクは10月、同社のコンテンツモデレーションポリシーを変更する前に、ポリシーに関する助言を行う評議会を設置すると述べていた。この協議会は実現していない。今週、マスクは、ハラスメントや児童搾取といった難しい問題についてツイッターを指導してきた信頼と安全のための諮問グループを解散させた。
「私の最悪の批評家もツイッターに残ってほしい。それが言論の自由というものだからだ」と、マスクは4月、同社を買収する意向を表明した直後にツイートしている。
(執筆:Mike Isaac記者、Kate Conger記者)
(C)2022 The New York Times
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