すでに「コロナ後」の段階に入ったエンタメ各界は、どこまで拡大するか。「2023年再予測」特集のスポーツ・カルチャーパートから抜粋。

ネットフリックスの『今際の国のアリス:シーズン2』(©麻生羽呂・小学館/ROBOT)
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ウクライナ、気候変動、インフレ……。混迷を極める世界はどこへ向かうのか。12月19日発売の『週刊東洋経済』12月24-31日号では「2023年大予測」を特集(アマゾンでの購入はこちら)。世界と日本の政治・経済から、産業・業界、スポーツ・エンタメまで108のテーマについて、今後の展開とベスト・ワーストシナリオを徹底解説する。この記事は本特集内にも収録しています。
製作費高騰の背景には熾烈な競争

『週刊東洋経済 2022年12/24-12/31【新春合併特大号】(2023年大予測 108のテーマで混沌の時代を完全解明!)』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
高額投資の動画コンテンツが相次ぐ。グローバル系有料動画配信サービスで提供される主力コンテンツの連続ドラマ製作費は今や1話10億円は下らない。2022年はアメリカのアマゾン・ドット・コムのプライム・ビデオから1話当たり80億円に上る史上最高額のファンタジーシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』が配信された。
製作費高騰の背景には熾烈な競争がある。ウォルト・ディズニー・カンパニー直営サービスのディズニープラスが、世界の有料会員数2億人超えのネットフリックスを僅差だが追い抜いたことは、競争の激しさを物語る。
映画『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフドラマ『オビ=ワン・ケノービ』などディズニープラス向けに目玉の独占作品を次々と投入したディズニーの2022年度のコンテンツ投資額は、日本円換算で前年度より1兆円ほど増加した約4.5兆円に上る。
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