2022年「視聴者に刺さったCM」に見たスゴイ変化 ニューノーマル定着で生活者の意識変化を反映

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au三太郎シリーズの「進め!そっちだ!」篇(写真:au)

「社会を映す鏡」といわれるテレビCM。行動制限の緩和といった社会状況の変化に伴い、CMシーンにもさまざまな変化が見受けられた。以下、人々の心を動かしたヒットCMを中心に、この1年のCM動向を振り返る。

2022年度(2021年11月度~2022年10月度)に東京キー5局でオンエアされたCMの総数は2645社、6833商品、1万4562作品を数えた。

また、この1年にCMを開始した新参入企業数は5年連続で増加。新参入企業にはビジネスのDX化を支援するサービスのほか、 Eコマース、フードデリバリー、自宅で受けられるPCR検査など、オンラインを活用して新しい働き方や現代の生活者のニーズに応えるサービスを提供する企業が目立った。

KDDI『au』が8年連続の総合1位

2022年度の銘柄別CM好感度ランキングでは、KDDI『au』が8年連続の総合1位に輝いた。松田翔太、桐谷健太、濱田岳ら出演の「三太郎」シリーズは、鬼に立ち向かう三太郎らをRPG仕立てで描いた正月CMがヒット。神木隆之介ら出演の「意識高すぎ! 高杉くん」シリーズ、広瀬アリスと鈴鹿央士がオンライン専用の料金プラン『povo2.0』を訴求するCMも多くの支持を集めた。

リクルート『タウンワーク』は映画の撮影現場を舞台に、木村拓哉と芦田愛菜が本人役で出演するCMで好評価を獲得。ふたりのコミカルな掛け合いや意外性のあるストーリーが話題となり、前年度から21ランク上昇し、自己最高の2位につけた。

3位は『UNIQLO』。「LifeとWear」のコピーのもと、桑田佳祐の楽曲をBGMに綾瀬はるかをはじめ斎藤佑樹や松下洸平らが出演するCMシリーズが引き続き好調だった。以下、アサヒビールの『アサヒ生ビール』『スーパードライ』、フードデリバリー関連のCMなど、多彩な顔ぶれが上位に並んだ。

次ページ2022年度 銘柄別 CM好感度トップ10
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