オンライン授業の効果的な仕方とは?上手な活用方法や注意点を解説

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新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業は以前より注目が集まり活用されています。しかし、具体的にどんな授業なのかわからない人も多いでしょう。そこでこの記事では、オンライン授業の内容を詳しく解説していきます。

オンライン授業とは?

オンライン授業は、その名のとおりオンラインで授業を行うことです。
これまでみんなで集まって1つの教室で授業をすることが一般的でしたが、そうではなくパソコンなどのツールを使って授業を受ける形になります。オンライン授業は大きく2つの形式に分類されます。

オンデマンド型
あらかじめインターネット上にアップロードされたデジタル教材を用いて生徒が好きなタイミングで受講できる方式です。

ライブ双方向型
こちらはスピーカーである教師が授業を進めながら適宜生徒に質問したり、生徒同士でグループを作って意見を出し合ったりするなど従来の授業をそのままオンラインに移した方式です。

オンライン授業のメリット

オンデマンド型
 ・登下校や教室移動のための移動時間が必要なく、交通費もかかりません
 ・授業ごとに配置していた教員が不要になります 
 ・生徒は好きな時間、場所で授業を受けることができ、わからないところがあれば後で動画を見返すこともできます
 ・臨時休業など有事の際でも継続して授業を受けることができます

オンデマンド型オンライン授業の効果的な活用方法としては、これまで勤務時間の大半を授業が占めていた教員が他の業務、例えば生徒のフォローアップや保護者との面談、はたまた自身の研究に割り当てることができるといったことが挙げられるでしょう。

ライブ双方向型
 ・生徒は好きな場所で授業を受けることができる
 ・登下校や教室移動のための移動時間が必要なく、交通費もかかりません
 ・臨時休業など有事の際でも継続して授業を受けることができます
 ・オンデマンド型ではただ動画を視聴し続けることになってしまいますが、ライブ双方向型では発表や質問の時間を設けることで生徒は緊張感を持って授業に取り組むことができます
 ・学校に行かなくてもグループディスカッション等を通じて生徒同士でのコミュニケーションを深めることができます

ライブ双方向型授業は、授業の場所が教室からオンラインに移ったものであるため、コロナ禍などでも集まらずにコミュニケーションが取れたり、事情があって学校に行けない生徒が授業に参加できたりするケースがある、といった場合に有効な手段といえるでしょう。

オンライン授業の普及率

全国600名の小・中・高の教員に対する2021年12月でのオンライン授業の経験について当媒体(東洋経済education×ICT「https://toyokeizai.net/articles/-/507284」)が実施したアンケートによると、

オンライン授業をしたことがあり、現在もしている :9.7%
オンライン授業を現在は実施していない :90.3%
(内訳)
  オンライン授業は全く検討も、したこともない :24.8%
  オンライン授業はしたことがないが、検討している :31.7%
  オンライン授業をしたことがあるが、現在はしていない :33.8%

となっており、オンライン授業は普及していると言える状況ではないことがわかります。

オンライン授業とGIGAスクール構想*1

時代に合わせて、ITを駆使しながら授業を行うことはとても重要なことです。
とはいえ、実際はまだまだ課題があるのが現状です。最近は「GIGAスクール構想」により、授業もパソコンやタブレットなどを使って行われることが学校によって増えてきました。

*1: GIGAスクール構想とは?
小・中学校の児童生徒1人に1台端末および、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークを整備することで多様な子どもたちに個別最適化された創造性を育む教育を実現する構想で、2019年に文部科学省から発表されたプロジェクトのことです
(GIGA:Global and Innovation Gateway for Allの略)

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