オンライン授業の効果的な仕方とは?上手な活用方法や注意点を解説

オンライン授業とコロナ禍
GIGAスクール構想については当初、2023年度までの実現としていましたが、新型コロナウイルスの影響によって前倒しされ、21年3月までにほとんどの公立の小・中学校で「1人1台端末」とネットワーク環境が整備されました。
コロナ禍の全国一斉休校や分散登校などの際には、家庭にある端末などと併せてオンライン授業を行う学校も多くありました。
オンライン授業に必要なツール
では、実際にオンライン授業(ライブ双方型)を行うためにはどんなツールが必要になってくるのでしょうか。ツールごとにさまざまな機能を備えており、オンライン授業をスムーズに進めるポイントにもなります。
どのツールでも共通して使用できる基本的な機能として、
・ペンタブ等で描けるホワイトボード
・授業の録画ができる
・チャット、リアクションができる
などが挙げられます。
それでは上記にはないツールごとの機能を見ていきましょう。
オンライン授業に役立つツール①「Zoom」
1つ目はZoomです。「Zoom飲み」という言葉がはやったくらい一般的に浸透しているツールで、さまざまな会議などにも使われており、もちろんオンライン授業にも使うことができます。サインなどのジェスチャーも認識します。
また、Zoomには後述する他の2つのツールにはない特徴的な機能として、「ブレークアウトセッション」というものがあります。これはZoomの授業に参加している生徒をいくつかのグループに分けて少人数のディスカッションやグループワークを行うことが可能になるといったものです。このブレークアウトセッションを使うかどうかを、Zoomを使うのか他のツールを使うのかの基準として考えてもよいでしょう。
※グループアウトセッションは主催者(教師)が有料版を使用している必要があります。
また、無料版では1回の授業やミーティングが一律40分までと制限があるため(2022年5月から)、Zoomを使う場合、教師側は有料版の使用がほぼ必須と言えるでしょう。
オンライン授業に役立つツール②「Microsoft Teams」
2つ目はTeamsです。Teamsを使ううえでいちばんのメリットはWord、ExcelやPowerPointなどのOfficeアプリを共有し共同編集ができる点でしょう。生徒間でグループワークをしたり、生徒は宿題をやったらそのままアップロードして、教師はそのファイルを編集して添削したりといったことができます。
またTeamsではチームを複数作ることができ、学年ごと、クラスごと、などを設定してチャットを連絡網のように使用する、保護者会や役員会のようなことをWeb会議で行う、といった活用もできるでしょう。
また、有料版と無料版で録画機能の有無や保存できるファイルの容量などに差がありますが、教育機関向けの「Office 365 Education」を契約している学校であれば気にする必要はないでしょう。
オンライン授業に役立つツール③「Google Meet」
3つ目はGoogle Meetです。Googleが提供するクラス運営ツール「Google Classroom」と併用することで、Teams同様に教材や課題の配布や採点、連絡用として使用することができます。
ただ、こちらは連携できるオフィス系ソフトがGoogleのものになるため、MicrosoftのOffice系ソフトを使い慣れている場合は注意が必要かもしれませんが、逆にChromebookを使用している場合などはMeetのほうが使い勝手がよいかもしれません。
オンライン授業に必要な機材
オンライン授業を行う際はいくつかの機材が必要になります。受講側・教員側ともデスクトップPC、ノートPC、タブレット端末のいずれか、またマイクやイヤホン、カメラなどを使うことでオンライン上でのコミュニケーションをとることができるようになります。
Webカメラ
基本的にはPCやタブレット端末に付いている場合が多いですが、万が一ない場合は別途接続する必要が出てきます。授業によっては板書などもあり、映像に映すために必要です。