過去に、60代女性が1人成婚し、2番目の年長記録です。男性は年配でもお金さえあれば結婚できるのですが、女性は厳しいのが現実。よほど財産か収入があるということであれば別ですが、彼女のような収入でアラ還の成婚は本当にまれです。高齢のお父さんも涙を流して喜ばれていました。
お見合いの後は娘と反省会
さゆりさんのケースは、娘が背中を押したことが大きな力となりました。婚活中も、私にアドバイスをもらうと娘に報告。娘が「それはこういう意味で言ったんだと思う」「それならこうしたほうがいいよ」などと細かく説明してくれたそうです。お見合いの後も娘さんに報告して反省会。
娘さんは、シングルマザーで苦労してきたさゆりさんの背中を見てきて、「この先、おじいちゃんが亡くなって、私も結婚したら、お母さん1人になってしまう」と、母親の老後の経済面、精神面をとても心配していました。「お母さんが先に幸せになるのを見届けてから、私が幸せになりたい」と、自分が結婚するためにも母親の婚活を一生懸命サポートしていました。
娘に押され、私にも押されて、穏やかなさゆりさんではありますが、結構グイグイと活動。真剣交際から成婚まで、60代男性はなかなかリードできないことが多いのですが、さゆりさんが熱意を持って真剣なまなざしで向かったので、陽一さんも「きちんと向き合わなければ」と気持ちに熱が入っていきました。
子どもが成人していればこうして親の婚活を応援してくれますが、難しいのは多感な時期のお子さんです。先日、ある男性が中学生と高校生の2人の娘を連れて再婚を決意。相手の女性は高校生と幼稚園児の子連れ再婚でした。私は男性に、「娘さんたちは歓迎しないと思います。もっと慎重になったほうがいいですよ」と何度も忠告したのですが、彼の意志は固く成婚退会。
案の定、その後もめて破談になったと報告がありました。思春期の子どもは、お父さんに男になってほしくないし、お母さんにも女になってほしくないのです。その点、さゆりさんのケースはタイミングもベストだったと言えますね。
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