自動車発祥の欧州は40近いブランドがひしめき合い、競争は熾烈だ。その競争軸がEVに移る中、ルノーは優位な立場を築けるのか。
20年以上前、経営危機に瀕していた日産の救世主となったフランスのルノー。今、大きな逆風が吹きつけている。
2022年度中間期(1~6月期)、ルノーの純損益は13億5700万ユーロ(約2000億円)の赤字となった。中間決算での最終赤字はコロナ禍が直撃した2020年以来、2年ぶり。主因はロシア事業からの撤退だ。
保有するロシアの自動車最大手「アフトワズ」の株式68%のすべてをロシアの国営機関に売却するほか、モスクワ工場を運営する子会社の株式もモスクワ市に売却すると5月に発表。その評価損として計上した22億ユーロ(約3240億円)が響いた。
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