日産、ルノーの「呪縛」解消で問われる成長戦略 強みのEVは競合がリード、生産能力に過剰感も

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日産にとって悲願だったルノーとの資本関係見直しが決着した。業界の競争ルールが激変する中、日産はメリハリをつけた成長戦略を描けるか。

日産自動車、ルノー、三菱自動車の共同記者会見
日産自動車とルノーは2月6日、資本関係の見直しで合意したことを発表した。日産の成長にどうつなげていくか、内田誠社長(写真左)は新たな課題を背負う(写真:日産自動車)

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「対等なパートナーシップが変革を可能にし、各社が自由にビジネスチャンスをつかめる。将来を見据え、未来志向で次の段階に一歩進みたい」

日産自動車とフランス・ルノーは2月6日、相互に15%ずつ出資するよう資本関係を見直すことで合意したと発表した。同日イギリスのロンドンで開いた会見で、日産の内田誠社長は提携24年目にして資本関係を見直し再スタートを切ることの意義を語った。ルノーは保有する日産株をフランスの信託会社に移すことで、日産への出資比率を43%から15%まで引き下げる。将来売却する場合は日産への売却が優先されることも取り決めた。

アライアンスは一時瓦解寸前の状況に

「お互いの将来を考えた議論をして、ここまでこぎ着けることができたことがうれしい」。内田社長はそう満足感を示す。

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