年収1000万円をお金持ちと思い込ませたのは誰か 会社のために働き続けるよう仕掛けられたワナ
人から与えられた選択肢には多かれ少なかれ相手の意図が入っています。その中で自由に選択できたとしても、所詮は相手の手のひらの上で転がされているだけです。ならば、選択肢から自分でつくらないといけませんし、そのために選択肢をつくれる自分になる必要があります。
働き方以外でも、ぼくらは誰かが提示した選択肢から選んでいます。たとえば、「何でも食べたいモノ食べていいですよ」と言われても、メニューの中から選ぶことが前提になっています。「じいちゃんが作ったカレーが食べたい」と言ったら、「それはメニューにないです」と断られます。要は、相手が用意した選択肢の中から選んでください、という意味ですね。
「将来の夢は?」という質問さえも、その時点で成立している活動や職業しか選べません。ぼくが幼稚園生だった40年前に「自分でビデオを撮って、たくさんの人に見てもらって、広告収入をもらいたい」と言っても、それは夢として受け入れてもらえなかったでしょう。YouTuber という職業が、質問をした相手の選択肢の中になかったからです。
このように、相手の選択肢にないものを答えると「まじめに考えなさい」と怒られ、別の答えを言うように強制されました。そうして、ぼくらは与えられた選択肢の中から選ぶということを知らない間に受け入れ、それが当たり前になってきてしまったのです。
ぼくらは自分で好きなものを選んでいるつもりで、実は誰かから与えられた選択肢の中から選んでいます。選択肢以外は選べないわけで、つまりは「自分で好きなものを選べていない」ということになります。
ぼくらが本当に意識しなければいけないのはこのポイントにあります。与えられた選択肢を無視して、本当に望んでいるものに意識を向けませんか? それこそがやりたいことを実現させていく唯一の道だと考えています。
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