ガンホー社長が語る、パズドラ"長寿"のコツ 国内3400万ダウンロード突破、次の一手は?

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もりした・かずき●1973年生まれ。ソフトウェア開発会社を経て、2000年にオンラインゲーム受託開発会社を創業。その後、02年にガンホーオンラインエンターテイメントとして現事業を開始。現在、CEO兼企画開発部統括 エグゼクティブプロデューサーとして、ゲーム開発の制作総指揮をとっている

あくまでスマホは、中心となるメディアと考えている。ただ、どんなゲームでも毎日やり続けていたら、さすがに人ってね。。。どんなうまいものでも1年、毎日は食えないですよね? 僕は高校生のとき毎日、カレーを食っていましたけどね(笑)。

――毎日、カレー?

学食にそれしかなくて。パンとかはありましたが、パスタとかうどんとかはなくて。よく飽きずに食っていたなと思います。そういう特殊なケースがあるかもしれないけど、大概はどんな面白いものでも飽きがくる。

だからこそ飽きさせない努力をしていく必要がある。ユーザーが頑張ってやってきた成果に対し、またさらにもう一つ山を見せてあげるのも大事なこと。遊びの要素を追加して、ユーザーに長くもっと遊んでもらえるように運営していく。

スーパーマリオは”神”

――スーパーマリオとパズドラがコラボした狙いは。

ゲームを作るわれわれの立場にとって、スーパーマリオはある意味、“神”のような存在。これまでも「ドラゴンボール」「北斗の拳」などコラボは色々とやってきたが、パズドラの中にキャラクターが登場するスタイルだった。

パズドラの遊びを別の世界観でやろうという話はこれまでもあったが、やらないポリシーを貫いてきた。パズドラという遊びは、パズドラでしか体験できないと思ったから。

これ(スーパーマリオとのコラボ)はもう1人のユーザー、クリエイターとしてやってみたかったのが事の発端です。

今年1月8日、スーパーマリオブラザーズとのコラボした3DS向けソフトの発表会を行った

――マリオの世界なら入ってみたい?

うん、何だろうな・・・。自分たちの純粋な子供心というか、童心に返った気持ちで。

――その思いは、ガンホー社長の立場を超えて?

もう超えていますね(笑)。

――マリオとコラボしたソフトは任天堂が世界でも販売する。ガンホーにはどんな相乗効果が期待できるのか。

マリオのキャラクターなら世界中の人たちが知っていて、ゲームの世界でこれほど愛されたキャラクターはいない。パズドラは北米で600万ダウンロードに達したが、国民の総数からしたら圧倒的に認知度が足りない。航路を広げるために、今回のスーパーマリオブラザーズエディションが最大のフックになると考えている。

任天堂というブランドは、海外でも非常に信頼されている。ゲーム会社として圧倒的だ。やはりガンホー単独で海外に進出するには限界があり、広告宣伝費をつぎ込めばいいという問題でもない。今回はマリオという強力な”助っ人”に協力してもらえる。

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