三一節、韓国大統領が語った内容とは? <動画>北朝鮮に対してもメッセージ

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韓国の朴槿恵大統領は3月1日、ソウルで行われた「三・一運動」を記念する式典での演説で、「今後、日本は歴史の事実を勇気と誠実さをもって認識することを望んでいる。そして次の50年に向けて韓国とともに、パートナーとして新しい歴史を書いていくことを望んでいる」と述べた。

三・一運動は1919年3月1日、日本統治から10年ほどを経た朝鮮で起こった宗教指導者による民族自決運動、独立運動だ。日本へ留学中の朝鮮人学生も参画。日本との敵対を主張するのではなく独立後の日本との友好関係について触れるなど、日本へ配慮した非暴力運動ではあったが、日本政府は運動が全国に広がっていくのをみて、運動を弾圧した。韓国では「三一節」として祝日に指定し、建国の原点に据えている。

安倍政権への直接の批判は行わず

国交正常化から50年を迎える今年の「三一節」で、朴大統領は「両国が築いてきた交流と協力の成果は驚くべきもの」と、過去50年の二国関係をポジティブに評価。安倍政権への直接の批判を避けた。しかし、歴史教科書の検定では「日本政府の教科書わい曲の試みが続いていることは隣国との関係に傷を与える」と述べ、従軍慰安婦問題については「名誉回復のために残された時間は少ない。必ず解決しなければならない」と、かねてよりの韓国側の立場を強く主張した。

なお、日本のメディアの報道では朴大統領が日本との関係についてのみ発言しているかのようにみえてしまうが、実際はそうではない。「北朝鮮は核開発プログラムを進めることが自らを守ることに繋がると考えるべきではない。住民の生活レベルを向上させ、変化への歩みを始め開国させることを望みたい。それが平和を約束するものだ」とも述べている。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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