日本はすでに深刻なエネルギー危機の入り口に立っているのではないか。
1970年代は「オイルショック」という名のとおり原油高が背景だったが、今回は原油だけでなく、液化天然ガス(LNG)や石炭の価格急騰も影響が大きくなっていることから、「化石燃料ショック」と言ったほうがよいのかもしれない。
日本の7月の貿易赤字(通関統計)は1.4兆円に膨らみ、月次ベースの貿易赤字額としては歴代7番目の大きさだ。
その主因は単月では過去最大を記録した鉱物性燃料の輸入額(3.05兆円)だ。前年同月比では1.7兆円の増加で、その内訳は、原油と石炭がそれぞれ6000億円の増加、LNGが4300億円の増加となっている。原油は輸入量も若干増えているが、LNGと石炭は輸入量が減少しているのに輸入額はそれぞれ124%、269%も増加した。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら