中国がにわかに日本へ接近する意図をどう読むか 岸田首相が日中首脳会談で語るべきこととは

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8月17日 出席した楊潔篪氏と秋葉剛男氏
出席した楊潔篪氏(右)と秋葉剛男氏(写真:共同通信)

中国が日本との関係修復に乗り出してきた。中国共産党の指導部や長老が重要政策や人事を議論する「北戴河会議」終了直後の8月17日が転換点だった。

この日、中国の天津で秋葉剛男・国家安全保障局長が中国の外交トップである楊潔篪(ようけつち)氏と会談した。日中首脳会談の実現に向けて突っ込んだ話し合いがあったとみられ、ほどなく林芳正外相も首脳会談を検討すると発言した。

同22日には新型コロナに感染した岸田文雄首相に対し、習近平国家主席、李克強首相がそれぞれ見舞いの電報を打った。それを国営テレビがトップニュースで報じるなど、中国国内でも対日関係改善への雰囲気づくりが進んでいる。近日中にオンラインか電話による首脳会談が実現するとみられる。

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