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投資詐欺にあう人が引っかかる言葉の組み合わせ 「絶対」「儲かる」だけでは怪しいと思うのに…

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  • 森永 康平 マネネCEO/経済アナリスト
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もちろん、夢のような話がまったくないわけではありません。それで大きく儲かった人もいるでしょう。しかし、そのようなオイシイ話が普通に生きている私たちのところに舞い込むかと言われれば、疑問を感じるはずです。ましてや、大して仲のよくない知人がそんなオイシイ話を自分だけにしてくれるなんて、思わないほうが無難でしょう。

ちなみに、数年前から大学生の間で広がっている詐欺といえば、「USB詐欺」。投資の詐欺です。

具体的に内容を紹介すると、友人や知人から声をかけられ、知らない人と喫茶店で面会することになります。すると、「就職活動に有利だ」とか「投資で経済の勉強をしたほうがいいよ」などと説明され、「必ず儲かる」ようにAIが搭載されたトレードシステムが入っているというUSBを約50万円で売りつけるという仕組みです。

もちろん学生たちはそんな金額は持っていませんから、一緒に学生ローンまでついてきて、お金の借り方まで丁寧に指導してくれます。しかもタチが悪いのが、クーリングオフの期間までは手厚いサポートをしてくれるそうです。

お金も友達も失ってしまうおそれ

ところが、実際にUSBに入っているシステムを使っても儲かるようなことはありません。絶対に儲かるようなシステムを開発したら、普通は人に売るより自分が使って儲けますよね。ここで詐欺と気づくわけですが、問題はここから。このUSBを友人・知人に売るごとに、約5万円のバックマージンがもらえるのです。

10人に売れば自分の購入金額は回収できるわけですから、お金を優先して友人を勧誘してしまう学生もいて、お金だけでなく大事な友人も失ってしまうのです。これもまた、昔からずっとある「ねずみ講」モデルの詐欺なのです。

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こうした誘いには絶対に乗ってはいけないし、そのような話を勧めてくる友人がいたら、まずは違法行為をしていることを伝えましょう。それでも詐欺行為に加担することをやめないのであれば、早めに縁を切ることをおすすめします。

詐欺の世界は年々巧妙になっています。こうした犯罪に引っかからないためには、お金の基本的な知識が必要です。電子マネーも発達し、お金の流れが目に見えないものになっていくことで、ついていけない人や不安に思っている人もいるはず。

これを機に、親子でお金の勉強をしてみるのもいいと思います。

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