人生120年時代、避けて通れぬ「安楽死」を巡る議論 『人は死ねない』医療未来学者の奥真也氏に聞く

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奥 真也(おく・しんや)/医療未来学者。1962年生まれ。医師、医学博士。東京大学医学部卒業。英レスター大学経営大学院修了。東京大学医学部22世紀医療センター准教授、会津大学教授を経て、製薬、薬事コンサル、医療機器企業に勤務。著書に『Die革命』『未来の医療年表』『未来の医療で働くあなたへ』『医療貧国ニッポン』など。(撮影:尾形文繁)
医学の発展、医療技術の進歩により、突然死は減り、大病後の余命も延びて、そう簡単に死ななくて済む時代になった。親世代より確実に増えた、死を迎えるまでの“持ち時間”。長く緩やかな下り坂をどう生きるか。豊かな生の終わりを享受するために、今から自分の考えをまとめておこう、と著者は呼びかける。
人は死ねない 超長寿時代に向けた20の視点
『人は死ねない 超長寿時代に向けた20の視点』(奥 真也著/晶文社/1980円/272ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──「人生100年」どころか、「人生120年」だと。

人間の生物学的寿命は120歳、というのが老化を研究する学者たちのコンセンサスになっています。技術的には十分対応できているので、120歳のご長寿が出てくるのはもうすぐだと思います。

ただこれはあくまでも個人の生物学的な可能性。何年までに平均寿命120歳に到達、という話ではありません。不摂生、処方された薬を飲まない、歯を磨かない等々、そもそも健康に必要なことができていない人が少なくない。

──2035年には大抵のがんは治癒可能と見立てていますね。

治療薬の開発が進み、がんの脅威は峠を越えつつあります。遺伝子解析技術が進歩し、誤作動を起こしている遺伝子に対する分子標的薬の技術ももうできている。

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