82歳のペロシ下院議長が台湾訪問「強行」した訳 バイデン大統領の懸念や中国の脅しもあったが

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また、ペロシ下院議長は普段は彼女を最も厳しく批判する共和党員からも強い支持を集めている。台湾訪問の計画を実行に移した決断を称賛し、中国政府が、彼女が台北に行けば報復すると脅したため、ペロシ下院議長には選択の余地がなかったとしている。

「今までこのような形で使ったことのない言葉を4つ続けて使おうとしているのだが、その4つの言葉とは『ペロシ下院議長は正しかった(Speaker Pelosi was right)、ということだ』」と、共和党指導部のメンバーであるミズーリ州のロイ・ブラント上院議員は断言した。

「台湾が民主主義にとって重要であること、台湾がわれわれの国家安全保障にとって重要であること、台湾が自国の経済にとって重要であるとわれわれが主張するのはいいことだ」とブラント上院議員は付け加えた。「そして、ペロシ下院議長を見習う人も出てくるのではないだろうか」。

このタイミングでの訪台に懐疑的な声も

民主党議員の中には、ペロシ下院議長がコロナウイルス検査で陽性だったことから、4月から延期されていた訪問のタイミングについて個人的に不満を持つ者もいた。彼らは、この騒動が議会での民主党の成功から目をそらし、下院議長としての時間が限られている中で世界の舞台を指揮したいという願望を映し出しているようだと語る。

だが、ペロシ下院議長の中国に関する見解を最もよく知る人は、彼女の見解が現在の政治とはあまり関係がないと話す。

「彼女は人権をとても大切にする人だった」と、下院議員を2期務めた元俳優のジョーンズ氏は言い、30年前にペロシ下院議長と天安門広場で広げた抗議の横断幕を今でもバージニア州の自宅に保管しているという。「人権を大切にするのは勇気のいることなので、彼女を心から尊敬している」。

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