吉本興業「沖縄国際映画祭」14年目の大きな変化 人気芸人集めるスタイルから地元色強めた祭典に
本土復帰50周年となる節目の年であり、長引くコロナ禍からの観光復興へ向けて本格的に動き出そうとする沖縄。その地で、「第14回沖縄国際映画祭(島ぜんぶでおーきな祭)」が4月16~17日に開催された。3年ぶりとなるオープニングセレモニーには、玉城デニー沖縄県知事や城間幹子那覇市長のほか、復興大臣兼内閣府特命担当大臣の西銘恒三郎氏らが出席した。
コロナ禍は収束に至らないが、節目の年の経済振興へのきっかけとすべく沖縄経済界と吉本興業が一丸となって準備を進め、感染対策を徹底したうえで国際通りレッドカーペットも復活している。
3年ぶりにレッドカーペットが実現
同映画祭は2009年にスタート。上映される映画に出演する俳優に加えて多くの人気お笑い芸人たちが沖縄に集結することで、当初から沖縄の若い世代を中心に大勢の観客がつめかけ、会場や周辺地域を大いに賑わせてきた。昨年と一昨年はオンライン開催だったが、毎年30万人ほどを動員する沖縄の春の風物詩となるイベントに成長している。
14年目となる今年も上映会場となる桜坂劇場のチケットは、多くの作品で完売。地元の後援会からの熱烈な要望を受けて3年ぶりに実施されたレッドカーペットは、招待制となった客席の周辺にも観客が詰めかけていた。
玉城デニー知事は、多くの関係者の尽力への感謝の言葉とともに「沖縄の可能性が、笑顔とともに世界中に広がっていくことを期待しています」とあいさつ。西銘恒三郎大臣は「ラフ&ピースをコンセプトに掲げる沖縄らしい映画祭。春の沖縄を盛り上げる風物詩であり、貴重な観光資源になっています。沖縄の魅力を高める取り組みとして、これからも応援していきます」とエールを送った。
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