築40年超マンション買った夫婦を襲った衝撃事実 フルリノベーションの超優良物件と思っていたら

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仕事も緩やかになり、2人の終の棲家を探そうと買い替えたのが、いま住んでいるマンションである。それまで住んでいた郊外のファミリータイプ4LDKのマンションの売却資金と貯金を合わせて現金で購入することができた。

築古だが、駅直結ともいえるほど駅前にあり、利便性がとても良い。商店街の中に位置し買い物も便利。電車にのれば、デパートがある繁華街にもすぐに行ける。

部屋の中もお洒落にフルリノベーションされていて、新築マンション同様にきれいな状態で売りに出されていた。住み始めてからちょうど3年になるが、とても気に入っている。

だが1点とても気になることがある。管理組合の懐具合が年々怪しくなり、個々の家庭にも影響し始めていることだ。

購入する際に、修繕積立金の見直しを検討しており、値上げされるかもしれないという話は聞いていた。

実際に住んでから1年が過ぎたころ、管理組合の通常総会に「修繕積立金改定の件」と題した議案が上程され、それを見ると購入当初の約3倍に値上げされている。大幅値上げでかなり驚いたが、まぁ致し方ないとそのときは思った。

修繕の一時金が1戸当たり450万円!

ところが、つい半年ほど前のことだ。明美さんが1人で近所のスーパーマーケットで買い物をしていたとき、同じマンションの6階に住む女性を見かけ挨拶をしたところ、もし時間があればと誘われて、近くの喫茶店に移動し2人でお茶をしたときのことだ。じっくり話をするのはこの時がはじめてであった。

その女性は純子さんといい、旦那さんに先立たれ、いまは1人暮らしだという。女性同士世間話に花が咲いたあとで、純子さんが改まって「じつはいまマンションの理事をしているんですけど……」と管理組合のお金の話になった。

「マンションのお金のこと頭が痛いんです。ご存じですか?」

そう聞かれて明美さんは「いえ、知らないです。何かあるんですか?」。

純子さんは「じつはマンションの修繕積立金が足りなくて、大規模修繕ができなさそうなんです」と言う。

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