この枠組みを解放してくれる可能性をICTは持っています。昨年まで勤務していた公立学校の私の教室では、子どもたちは同じ時間でも違う内容を学んでいたし、家からリモートで出席している子もいました。クラスをまたいで隣のクラスの子と学び合う子もいたし、学習によっては学年混合で学んでさえいました。
それが可能だった理由は、ICTがあったからです。登校できなくても、周りよりペースが遅くても、安心して学べる授業をつくる。そのためには、ICTをいかにして子どもたちが自由に使える環境を整えられるか。
これが、ICTをトリガーとして子どもの学ぶ権利を取り戻す重要な要素だと思うのです。具体的な取り組みについては拙著『個別最適な学びを実現するICTの使い方』(学陽書房)にて余すところなく書きましたが、こちらの連載でもその実践をどこかで紹介できたらと思っています。
(注記のない写真:Fast&Slow / PIXTA)
執筆:蓑手章吾
東洋経済education × ICT編集部
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