FRB(米連邦準備制度理事会)がコロナ対応の大規模量的緩和の縮小(テーパリング)を急ぎ、終了を当初の2022年6月から3月に早める見通しが強まった。4~6月にはFFレートの誘導目標(現在0~0.25%)引き上げも視野に入ってきた。
市場はすでに2022年中にFRBが0.25%ずつ2回の利上げを行うことを織り込んでおり、FRBが市場に追いついた形だ。ただし、オミクロン株など新型コロナの感染状況次第では景気に下押し圧力がかかる。米国株価をはじめ、コモディティーや暗号資産などのリスク資産の価格上昇は一服し、長期金利の上昇も抑えられそうだ。2022年は景気と物価をめぐり、動揺しやすい神経質な1年になるだろう。
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