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中間選挙控え民主へ逆風、コロナと物価の抑制カギ 米国政治・経済

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支持率低下に苦しむバイデン大統領。中間選挙までに立て直せるか(AP/アフロ)

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大統領は大丈夫か──。12月3日の会見で記者団から心配の声が上がった。声がかすれ、せき込むバイデン米大統領は「ただの風邪だ」と笑って答えたが、激務が続く79歳の大統領の健康を案じる声は多い。

バイデン氏にとって2022年最大のテーマは11月の議会中間選挙で民主党が勝つことだが、情勢は厳しい。大統領の任期半ばでの信任投票といわれる中間選挙は、大統領の支持率に結果が左右されやすく、その肝心の支持率が低迷しているからだ。米軍のアフガニスタン撤退が混乱を招いた8月に支持と不支持が逆転。12月初旬の支持率は約42%で、不支持率の約52%を大きく下回っている(米リアルクリアポリティクス集計)。

不支持の主な理由が、コロナ対策と経済だ。新規感染者数が連日10万人を超すなどコロナ禍の出口が見えないうえ、インフレが国民の生活を直撃し、政権への不満が強まっている。そのコロナとインフレ、中間選挙が2022年の焦点だ。

両院で過半数割れも

コロナの新たな懸念がオミクロン株である。もしロックダウン発動などで経済活動が阻害されれば、景気後退懸念が再燃しかねない。大統領支持率はさらに低下し、選挙での民主党惨敗が濃厚となる。

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