私学の雄、早稲田大学。早稲田キャンパス(東京・新宿区)周辺は、定食屋や居酒屋、書店が軒を連ねる学生街。バンカラ、庶民的といったイメージや、マスプロ教育で「学生一流、施設三流、教授三流」といわれたのは今や昔。早稲田は大きく変わり始めている。
早稲田キャンパスを歩くと、オフィスビルのようなガラス張りの校舎がいくつも並ぶことに驚く。変わったのは施設だけではない。早稲田の目線は世界を向いている。
150周年となる2032年に向けた長期ビジョン「Waseda Vision150」を踏まえ、18年に就任した田中愛治総長は、「世界で輝くWASEDA」を目標に掲げた。「国際的に意義のある大学になり、人類の役に立つ人材を送り出す」(田中総長)。背景には強い危機感がある。IMD(国際経営開発研究所)の「世界競争力年鑑」で1990年代前半に世界1位だった日本の総合順位は21年に31位へ低下。現在の日本の教育では世界の変化に太刀打ちできる人材は育たないと考えたのだ。
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