ノルウェーに中国EVが橋頭堡 中国国内と同じ直営方式を採る

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中国で製造された電気自動車(EV)が相次いで欧州に上陸している。その最初の拠点に選ばれているのは北欧のノルウェーだ。

中国の新興EVメーカーの蔚来汽車(NIO)は4月28日、近日中にノルウェーでの販売戦略を公表すると明らかにした。NIOのほか、新興EVメーカーの小鵬(シャオペン)汽車と国有自動車大手の中国第一汽車集団の高級車ブランド「紅旗」がノルウェーに進出する。

中国のEVが欧米市場の一角を占めることができれば、それはブランドに実力がついた証しだ。現在、欧州はEVの主要な市場となりつつある。2020年の欧州でのEV販売台数は中国を抜きトップとなった。中でも、EVへの税制面での優遇を設けるノルウェーはEVの市場シェアが世界で最も高い国だ。ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州太陽エネルギー水素研究センター(ZSW)のデータによれば、20年、ノルウェーのEVのシェアは62.4%に達した。

これまで、欧州に自動車を輸出する中国企業の多くは、輸出入業者を介在させてきた。これに対し、NIOのノルウェーでの販売は中国国内と同じ直営方式を採る。財新の取材によれば、NIOはノルウェーの首都オスロでショールームの出店場所を決めており、すでに内装工事を開始したという。

(財新記者:劉雨錕、原文の配信は4月28日)

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財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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