顧客からは疑いの目を向けられ、会社からは罪人扱い──。日本郵便の現役社員、かんぽ生命保険の管理職に匿名で語ってもらった。(個別取材をベースに座談会形式で構成しました)
「お詫び行脚しない局がある」
──“お詫び行脚”といわれる顧客への訪問活動は進んでいますか。
A 実は、ウチの局ではほとんど進んでいません。処分によって生命保険募集人の免許を取り上げられてしまった人はお詫び行脚に行けないので、取り上げられなかった人が代わりに顧客宅を訪問することになっています。ところが、実際にはお詫びに行ける社員でも、局内の事務室で一日中スマホのゲームをしたり、昼寝をしたりしている。局内には「お詫びに行っても仕方がない」とか、「行けばどうせ解約されるだけ」という空気が蔓延している。職場崩壊です。
B 本当に? ウチはみんなまじめに訪問活動をしているよ。処分待ちで募集停止中の仲間が営業現場に戻ってきやすくなるように、できるだけたくさんのお客さんを訪問して、きちんと説明するようにしている。ただし訪問することで、自分以外の人が勧誘したお客さんが契約を解除してしまうこともある。だから、訪問する前にそのお客さんを勧誘した人が誰かを調べて、一声かけてから行くように気をつけているよ。
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