コロナ禍で住宅購入を検討している人の「実像」はいかに?
2020年9月、総務省統計局が発表したリポートが話題を呼んだ。「郊外への住み替えの動きが起きている可能性がある」。
同省が発表している「住民基本台帳人口移動報告」によれば、20年5月におよそ7年ぶりに東京都の人口が転出超過となり、その後も7月から5カ月連続で転出超過となっている。
在宅勤務によって通勤が不要になり、都心に住む必要はなくなる。ならば、住環境に優れて面積も広い住宅が安価で手に入る郊外に移ろう──。そんな動きが主流になる、とまことしやかにささやかれる。
では、都心から郊外への「民族大移動」は本当に起きるのか。そこで本誌は不動産情報サイトのSUUMO(スーモ)の協力を得て、コロナ禍において住宅購入を検討する客の動きを追った。
築古戸建てに熱視線
20年10月におけるスーモ上でのページ閲覧数(PV)を「市区町村別」に集計し、前年同月比での増加率をランキングしたのが下の地図だ。新築・中古戸建て、中古マンションのいずれも東京23区外の伸びが顕著だ。上位には東京都下や横浜市、千葉市など住環境に優れ、都心へのアクセスがよい街が名を連ねる。
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