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ローマ史は人類の縮図 滅亡の歴史に何を学ぶか Part1 世界史|ヨーロッパの神髄 ローマ帝国

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ヨーロッパ社会の源となったローマ帝国。その歴史には人類の営みのあらゆるものが詰まっている。

円形闘技場コロッセオ。剣闘士が命を懸けて闘った

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外国の歴史を理解するには、自分の身近なところにある歴史の舞台になぞらえれば、わかりやすい。古代ローマであれば、生活の充実度、文化の成熟度などからして江戸時代をおいてほかにない。

1600年の差があるとはいえ、ローマの平和とその繁栄に近づいたのは日本の大江戸である。ローマも江戸も100万人の住民がいて、前近代社会では比類のない大都市であった。しかも、ローマはキリスト教以前の社会であるから、江戸の風俗とも大差がない。これほど比較すべき社会と文化は歴史上に見当たらないほどだ。

8代将軍徳川吉宗は隅田川の土手に千本桜を植えさせ「花の咲く森」をつくり出した。ローマ帝国の首都でもコロッセオと呼ばれる円形闘技場が開設し、剣闘士の見世物に民衆は熱狂した。しかし花見と剣闘士の流血とは何という違いだろうか。いずれにしろ、そこには民衆の熱い視線があった。

また、水や清潔さにおいてもローマと江戸は世界史の中で際立っている。江戸は「六上水」によって町中の地下には上水道が走り、町中の井戸がつながっていた。古代ローマも各地に水道橋が残っているように浄水の確保に努めていた。江戸っ子もローマ人も風呂好きで、公衆浴場が普及していた。おそらく身体の清潔感が、文化の成熟度の中で似通っていたに違いない。

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