インドの輪廻思想から生まれた
仏教の創始者ゴータマ・シッダールタ(ブッダ)は、紀元前5世紀ごろインドで生まれた。29歳のときに出家し苦行を重ねるが悟りを開けず、瞑想を行うようになり35歳ごろにようやく悟りを開いたとされる。
ブッダの思想で重要な背景となっているのは、インド特有の「輪廻(りんね)」の思想である。すべての生き物は死んだ後、別の生き物に生まれ変わり、それをいつまでも繰り返す。前世でどう生きたかに応じて次の生の善しあしが決まるというもので、そこから逃れることはできない。
これに対しブッダが説いたのは、欲望を捨て去り、悟りを開けば、輪廻の束縛から解き放たれ「解脱」でき、そうすれば心が迷うことなく安らぎの境地に至れるというもので、多くの人に広がった。
ブッダの教えと悟り
ブッダの教えとは、この世のすべてのことは苦しみである(一切皆苦)とまず受け止め、そのうえで苦とは何か、その原因は何かを探ることが、苦を乗り越えることにつながる、というものだ。
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