法律を学ぶビジネスパーソンや資格試験受験者は必見だ。
コンプライアンス(法令順守)の重要性が高まる中、ビジネスパーソンにとって法律知識の習得は避けて通れない。国家資格などの取得を目指す人にとっても、法律を読む力は必要だ。
法律の条文は「やたらと長くて難しい」という印象を持つ人が多いと思うが、弁護士などの専門家でなくても読み解くことができる。ここでは法律家の読解力を支える素養として、「条文を正確に読み解く基礎知識」と、「難解な条文をシンプル化する3つのテクニック」を紹介したい。
接続詞の使い分けを知る
条文を正確に読み解く基礎知識として、まずは、文や語句をつなげる接続詞の正確な意味を押さえる必要がある。使われる頻度の高い「又は」と「若しくは」(下図1)、「及び」と「並びに」(下図2)について、使い分けを簡単に説明していこう。
「又は」と「若しくは」は英語の「or」を意味する。ある2つの内容を「or」でつなげる場合に「又は」を使い、3つ以上の内容を並列する場合は「A、B、C又はD」というように、最後に「又は」、それ以外のところには読点を使う。
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