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百戦錬磨の投資家が伝授、金融市場を先読みする技術 応用レッスン3|投資情報の読み方

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分析力に定評がある専業投資家が実践するノウハウを公開。

複雑な情報も整理すれば理解できるようになる(撮影:尾形文繁)

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金融市場でのAI(人工知能)やアルゴリズム(コンピューターによる自動)取引は、極めて短期のトレーディングにおいて人間の能力を超えている。しかし筆者は、今のAIは金融市場の動向を中長期で予測するには力不足だとみている。金融市場で勝ち続けるには、金融商品の構造や社会制度を理解し、中央銀行の意向を把握するなど複雑な判断が必要だ。それは人間にしかできない。

では個人投資家は金融市場の情報をどう読み解き、将来を予見すべきか。ここでは3つのポイントを押さえることを勧めたい。

1つ目のポイントは、金融商品の構造を知ることだ。これを理解せずに投資すると、手数料の高額な商品や期待に見合わない高リスク商品に手を出すおそれがある。

基本として、利回りの表記はいかなる場合も年率換算であることを知っておこう。「金利5%の外貨預金キャンペーン」とうたっている商品は、魅力的に映る。しかし説明をよく読むと、中身は1カ月もの外貨定期預金であり、キャンペーンで受け取れる利子は年率5%の12分の1だった、といったケースが少なからずある。

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