創業家会長追放劇の余波がいまだ収まらない精密ばね大手のアドバネクス。昨年の定時株主総会では、取締役全員の再任を提案する会社提案に対し、加藤雄一会長を含め4人の取締役交代を提案する修正動議が決議され、創業家会長は事実上解任された。
加藤元会長は総会決議の不存在を主張し会社を相手に東京地裁に提訴。今年3月の一審判決は、元会長の復帰を認めなかったが、修正動議で候補に挙げられた社外取締役の就任は無効とした。アドバネクス、加藤元会長の双方が1審判決を不服として東京高裁に控訴している。
(詳しくは投資家、株主総会担当者必読の1万字詳報 前代未聞の騒動!「アドバネクス事件」全構図)
6月25日に開かれた今年の株主総会では、加藤元会長が株主として取締役選任案を提案。自らの取締役復帰を目指した。
議長の柴野恒雄会長兼社長が決算内容や議案の説明を一通り終えた後、株主提案の内容説明を「5分間以内で」と元会長の加藤雄一氏に求めた。
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