スズキ「鈴木修経営」の光と影 好業績の裏で検査不正
40年以上にわたるカリスマの指揮。その副作用が目立ち始めた。
「このたびの完成検査業務における不適切な取り扱いについて、皆様にご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます」
スズキは5月10日、2018年度の決算を発表した。記者会見には鈴木修会長が登壇。18年に完成検査の不正が発覚してから修会長が会見に出るのは初めてのことであり、冒頭で本人が謝罪した。
16年にも自動車開発における燃費・排出ガスの試験方法の不正が判明している。このとき修会長は責任を取ってCEO職を辞した。その後、全社的な業務見直しや法令順守に取り組んできただけに、不正が相次ぐ原因や修会長の責任に関する質問が相次いだ。
「生産本部がこのようなことをしでかしたことは、驚きもしましたし、いっさい見ていなかったことを反省しております。(現場の)『大丈夫ですよ』を鵜呑みにしてしまった。トップの責任は16年より重いと考えております」と、修会長は説明。ただ、進退など、具体的な責任の取り方については言及がなかった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら