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燃費測定不正発覚後、スズキ販売店に不安の声 国内の軽自動車はダイハツに押され大ピンチ

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浜松市内のアリーナ店。客足はとりあえず戻りつつある(撮影:尾形文繁)

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静岡県下のスズキ販売店ではこの9月、3、4、10、11日と連続して「スズキの日」と銘打ち、半期に一度のセールが開催された。

お買い得な特別仕様車や各種イベントを用意するこうしたセールは年に何回も行われるが、その月の1週目の週末が定位置。9月に2週連続となったのは、燃費不正で落ち込んだ販売現場を盛り上げるためだ。

浜松市のスズキ販売会社の社長は「客数、商談件数とも昨年より増えた」と笑顔で話す。

2015年4月に軽自動車保有にかかる税金が、それまでの年間7200円から1万0800円に引き上げられたこともあり、軽の市場そのものが苦戦している。ただ、ライバルのダイハツ工業は16年4月以降の5カ月中、4カ月で軽の販売が前年比プラスに転じた一方、スズキは前年割れが続いている(図表1)。

[図表1]
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そんな中、8月30日に国土交通省がスズキの燃費値には問題がなかったと発表した(「おやじの引き際」囲み記事「スズキの燃費不正はどう悪いか」参照)。愛知県にあるスズキ販売店店長は「お客にも燃費は大丈夫と説明していたので安心した」。前出の販社社長も「不正はなかったと確認されたことで、様子見していた顧客が来てくれたのだろう」と安堵の表情を見せる。

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