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オーナー社長も再任否決 対話の失敗は命取りに 18年株主総会を総括

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株主総会で大株主がオーナー社長や創業家に反旗。「対話の質」がカギを握る。

東芝の株主総会は大規模な自社株買いのおかげもあり、平穏無事だった(時事)

賛成43.5%で再任を否決──。

洋菓子のヒロタなどを運営する21LADYが6月27日に開いた定時株主総会は異例の展開となった。同社株を33.4%保有するオーナー社長の広野(藤井)道子氏の再任が否決され、社長を解任された。

主導したのは16.8%を保有する第2位株主の投資ファンド、サイアムライジングインベストメント。連続赤字で債務超過寸前の21LADY株を昨年4月に取得し、米道利成代表が社外取締役に就任した。

だが、業績に改善が見られないため、サイアムは今年4月、当時の経営陣の続投を前提とし、経営のモニタリング機能強化を目的に3人の社外取締役を選任する株主提案を行った。  

「その後、何度も対話を呼びかけたが、広野氏側は応じないまま株主提案に反対を表明した」(米道氏)。広野氏もまったく同じ時期に「対話を呼びかけたが、米道氏が応じなかった」(広野氏側の代理人弁護士)。

広野氏側は「サイアムは経営を支配するために取締役の増員を求めてきたので拒絶した」「経営権を握るなら株主に事業計画を示すように求めたが説明はなく、数の力で押し切られた」と説明する。

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