「今の年金制度を知ってもらうまたとないチャンスだ」 インタビュー/小泉進次郎 衆議院議員
改めて浮き彫りになった年金への国民不信。年金のキーマンはどう考える?
──4月下旬、自民党政務調査会の厚生労働部会は「新時代の社会保障改革ビジョン」(下表)を発表しました。
3年前、党内の若手議員が集まって将来へのメッセージ(2020年以降の経済財政構想小委員会による社会保障の将来像「レールからの解放」)を発表したのが、すべての始まりだ。
これをベースにその後、私が厚生労働部会長になり、鴨下一郎・自民党社会保障制度調査会会長や田村憲久・元厚生労働相も一緒になって今回の社会保障改革ビジョンを作り上げた。自民党の正式な政策決定機関の承認を経て、6月中旬に発表された政府の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2019」にも盛り込まれた。
──着実に進めてきた、と。
この3年間でステージが変わった。ただその原点は、当時誰も言っていなかった「人生100年時代」に対する備えであることは一貫している。そして最近の年金をめぐる騒動を見れば、人生100年時代とはどういうことなのかを改めて問われていると思う。
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