「新しい競争ルールで、新しいライバルたちと、『勝つか負けるか』ではなく、『生きるか死ぬか』の戦いが始まっている」。日本を代表するトヨタ自動車の豊田章男社長は最近、危機感をあらわにした異例の発言を繰り返している。
100年に1度の変革期に突入している自動車業界。エンジンなどの性能や販売台数を競う時代から、新たな移動サービスを提供するCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)へと競争の軸足が移行。そこで強さを発揮しているのがGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)やウーバーテクノロジーズ、ディディ、テスラなどテクノロジー企業だ。
グループ内の再編が急速に進んでいる
今までにない競争相手が現れる中、豊田社長は「自動車をつくる会社からモビリティカンパニーにチェンジする」と発言。自前主義が強かったトヨタだが、「スピードとオープン」をテーマに掲げて、自動運転に欠かせないAI(人工知能)などの知見を求め、ソフトバンクグループなど次々にテクノロジー企業との提携を打ち出している。
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