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自分がトヨタを好きだとよくわかった 豊田章男 独占インタビュー 2

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(撮影:尾形文繁)

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──トヨタに入社したときから、社長になることを考えていましたか。

考えていたと思いますね。変な言い方だけど、たとえば係長くらいのときから、生意気かもしれないが従業員は家族だと思っていた。それが上司からはかわいくないと映ることもあったと思う(笑)。でも僕は若い頃からそういう気持ちがあったがゆえに、公聴会のとき、2週間の短い準備期間で、誰を守るんだという考えをまとめていった。そんなこと(社長になると考えていたこと)思っていませんと普通は言うかもしれない。だけど、こういうこともこうしたインタビューで正直に言えるような安心感が今はある。こんなこと、5年前には絶対言わないよ。

──豊田という名前は社長にとってどういう存在ですか。

チョイスは自分にはなかった。豊田という名前で生まれたいよと言って生まれてきたベビーじゃない。だから運命。

40歳くらいのときかな。会社で味方をしてくる人もいたが、ほとんどはね、割と抵抗、いやアンタッチャブルですよ、私に対しては。私に近づきすぎると「何おべっか使ってんの」というふうに言われる。「がちゃがちゃいじめると、(父親の)社長に言いつけられちゃうよ」とかね。

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