米国の一部の州で、マリフアナ(大麻)を解禁する動きが広がっている。合法化とともに関連ビジネスが生まれ、幅広い世代から支持を集めつつある。

今年に入り、娯楽用大麻を解禁したカリフォルニア州。関連イベントも人気を集めている(AP/アフロ)
去る10月17日、カナダが娯楽目的でのマリフアナ(大麻)を合法化した。ニュースでは、マリフアナでできた巨大シャンデリアのようなものの下で愉快に踊る人々の様子が伝えられている。
娯楽用マリフアナを合法化した国は、ウルグアイに次いでカナダが世界中で2番目となる。他方、米国は連邦レベルにおいて医療用も娯楽用もマリフアナの栽培、売買、保持、利用は違法であるものの、実際は州レベルでの規制に任されている。現時点で32州が医療用を、9州が娯楽用を合法化している。
今、レストランやショップの評価サイトYelp(イェルプ)に「サンフランシスコ地域のカンナビス・ディスペンサリー」と入力すると、なんと276件ものサイトが表示される。
「カンナビス」とは、悪い印象がしみ付いたマリフアナに代わって最近用いられている用語。また「ディスペンサリー」とは本来は薬局の意味だ。それ以外にも、「ハーバル・サロン」とか「カンナビス・クリニック」といった呼び方がある。
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