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北朝鮮「資金洗浄」の実像 トランプが潰しにかかる

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緊張から緩和へと転じた北朝鮮情勢。背後には北朝鮮の不正送金ネットワークをめぐる攻防があった。知られざる米中朝の金融戦争。

金融・エネルギー問題専門家:中嶋猪久生
写真:北朝鮮マネーロンダリングをめぐり、米国と中国、北朝鮮が激しく攻防

6月12日にシンガポールでの開催を予定していた米朝首脳会談を、トランプ大統領はいったんキャンセルした。

北朝鮮が非核化要求への態度を硬化させたことを受けてだが、一方で開催への再調整が朝令暮改の勢いで進んでいる。

何よりもこの会談に前のめりなのは、トランプ氏自身である。就任後、強烈に推進してきた新たな経済制裁が中国の態度を変えさせ、今日のような北朝鮮の翻意につながった。膠着していた北朝鮮情勢を動かしたのは自分の豪腕であると、世界中の報道機関のフラッシュがたかれる中で胸を張る瞬間を今も心待ちにしているに違いない。

実際、石油輸入制限や金融制裁といった新たなテーマでの経済制裁が一因となったのは間違いない。中でも金融制裁は目立たないが、北朝鮮が温存してきた不正送金ネットワークを切り崩すほどの威力があった。そのことを理解するには、北朝鮮を支えてきた非合法な収入源、マネーロンダリング(資金洗浄)の実態をあらためて押さえておく必要がある。

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