米国議会は民主党が下院の過半数を押さえてねじれ状態に。トランプ大統領はなりふり構わずロシアゲート疑惑の抑え込みに動いている。
11月6日に終わった米国の中間選挙で、上院では共和党が議席を増やして過半数を守った。一方、下院では民主党が30議席以上増やし過半数を得た。トランプ大統領は共和党の上院の過半数維持をもって勝利宣言をした。しかし内心では民主党が下院をコントロールすることをそうとう恐れていたようで、選挙後の記者会見はCNNの記者と口論になるなど大荒れだった。
環境やインフラ投資などでは民主党との立法協力の可能性を口にした。一方で、もし下院民主党が大統領に税務申告書の提出を命じたり、トランプ政権関係者とロシア政府との「共謀関係」が疑われているロシアゲート疑惑の調査に踏み込んだりするようであれば、民主党側の機密漏洩疑惑についても、共和党主導の上院が調査を行うという脅しをかけた。
また、かねて辞任圧力をかけていたセッションズ司法長官を更迭した。同氏は、共和党議会で最初にトランプ氏を支持した恩人のはずだ。だが、セッションズ氏はモラー特別検察官の進めるロシアゲート疑惑捜査について、自らを担当から外してローゼンスタイン副長官に任せた。これを大統領への忠誠心の欠如と考えたようだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら