襲ってくる寂しさ
現役世代が直面する孤独の原因として無視できないのが離婚だ。社会的孤立リスクが高い単身世帯のうち、離別によるものが一定数存在する。
特に要注意なのは40代以降だ。離婚件数の推移を見ると、40~50代は1970年代から大きく増加し、直近でもそれほど減少していない。なお20~30代が大きく減少しているのは、少子化や晩婚化、非婚化により婚姻件数が減少していることが主な理由だ。
妻のDVがトラウマに 精神疾患で退職も
「日中はまだいいんですけど、夜になると独りなんだという思いが重くのしかかってくるんです」
そう語るのは介護施設の管理運営者として働く吉田博さん(仮名、48)だ。愛知県内で独り暮らしをしている。吉田さんは30歳のときに結婚したが、11年で破綻した。離婚の理由は妻によるDV(ドメスティックバイオレンス)と浮気だった。
結婚した当時、吉田さんは印刷会社の営業マンだった。同じ職場の派遣社員だった6歳下の元妻からは結婚当初からDVを受けていた。ソファでテレビを見ていると、突然かかとで蹴られる。いつしか「オヤジ」呼ばわりされ、給料全額を渡しているのに、「少ない」となじられるようになった。
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