男性の約4人に1人が独身
日本人が孤独に陥るリスクの一つとして挙げられるのが、未婚化の進展だ。生涯未婚率(50歳時点での未婚率)は上昇が続いており、2015年は男性が約23%、女性は約14%に達した。つまり男性のおよそ4人に1人、女性のおよそ7人に1人が一度も結婚せずに独身を貫いている。
加えて国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、50歳未満の未婚者は年齢を問わず「まだ結婚するつもりはない」「一生結婚するつもりはない」と考えている人が少なくない。結婚を焦っていないのだ。
淳平さん(仮名)は42歳。関東地方にある中堅の化学メーカーで課長をしている。大学院を出てから技術職としてずっと働き続けている会社だ。朝から集中して働くので残業はあまりしない。
年収は700万円。会社が借り上げているマンションで長く暮らしていることもあって、貯蓄ができている。1500万円相当の株式を保有し、銀行口座には500万円ほどがある。
一人暮らしは長いが、今のところ健康だ。高校時代の部活動の仲間との絆が強く、5~6人とは頻繁に連絡を取り合っている。
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