中国のスキーリゾートでの役人不正と、日本人セクシー女優の結婚が中国のネット上で話題となっている。2つのニュースからは日本の衰退産業を再生するヒントが見える。
新年早々、中国のネット上では、まったく無関係に見える二つのニュースが話題となった。一つは著名実業家の毛振華氏がスキーリゾートで地方役人を糾弾するビデオを公表したこと。もう一つは日本人セクシータレント・蒼井そら氏の結婚発表だ。
黒竜江省亜布力(ヤブリ)でスキーリゾートを運営する亜布力陽光度假村の毛振華董事長は、1月2日、同社の運営が地方役人により不正に利益を侵害されていると、大雪の中深夜撮影された動画で訴えた。
毛振華氏は元官僚で、格付け会社を創立し成功を収めた後、人民大学の教授に転じ、マクロ経済を研究している著名な人物。同氏の異例の訴えに対して、多くの企業経営者は直ちに応援の声を上げ、黒竜江省政府も即時の対応をせざるをえなくなった。
東北地域の投資環境の悪化が多くの投資家に注目される中、22年前から投資を行っているリゾート施設の運営問題が、なぜ今になって大きく取り上げられたのか。
実は、中国は今、未曾有のスキーブームに沸いている。「中国スキー産業白書」(2017年)によると、中国のスキー人口は年平均20%増で、16年には1510万人に達したという。冬季オリンピックが北京で開催される22年には4500万人となる見通しだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら