人口が減る日本社会。人手不足を埋める働き手として、外国人が着実に増えている。彼らはどこから来て、どこに住み、何をしているのか。在日外国人の生態を広く、深くリポート。

先進国4位の「移民大国」 いつの間にか隣人は外国人
最近、外国人がやけに目立つ──そう感じている人は多いだろう。訪日観光客だけではない。日本に住み、働く外国人が着実に増えているのだ。
都内のセブン‐イレブンでアルバイトに励むマンさんは、ベトナム人留学生。日本に興味を持ったのは、「テレビドラマを見て、『ニッポンの女の子、カワイイ!』と思ったから」。服飾関連の専門学校に通いながら、土日に勤務。バイト仲間にはウズベキスタン、バングラデシュなどからの留学生もいる。セブンの都内店舗では、バイトの2割が外国人だ。

ラーメンチェーン・幸楽苑の都内店舗で働くグエンさんもベトナム人留学生。今春に日本語学校を卒業し、首都圏の大学に進学する。バイトの稼ぎは「学費に充てる」。週3日程度、夕方から終電前までの忙しい時間帯にホールに立つ。幸楽苑は2年前から、外国人バイトの採用を積極化している。「日本人の応募がめっきり減ったのがきっかけ」と店舗運営部の森俊勝氏は話す。

事実上の移民が年間40万人流入
在日外国人数は、247万人(法務省の在留外国人統計、2017年6月時点)。名古屋市の人口を超え、京都府に迫る。リーマンショックと東日本大震災で一時減少したが、再び増加に転じた13年以降、2割増えた。特にベトナム、中国、ネパールといった国からの流入が多い。
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