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制度化された搾取の構造 急増する在日ベトナム人の苦境

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低賃金の職場で働く在日ベトナム人。日本の産業界に欠かせない労働資源となっている(写真は本文と関係ありません)

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在日外国人の中で近年特に存在感が高まっているのがベトナム人だ。直近では23.3万人に達し、5年前の4倍強に達している。国別では中国、韓国、フィリピンに続く4位で、増加率ではほぼ横ばいの中国人・韓国人を大きく上回る。

在日ベトナム人の多くは就労者で、17.2万人(一昨年10月現在)がさまざまな滞在資格を利用して日本で働いている。背景には今なお大きい両国間の経済格差がある。ベトナムの1人当たりGDP(国内総生産)は日本の約18分の1。特に農村部の平均年収は2920万ドン(約14万円)程度にとどまっている。日本人にとっては低賃金の職が、ベトナム人の目にはまだ魅力的に映る。在日ベトナム人の、知られざる実像を追った。

借金背負い来日したが “月収”は1万数千円

ベトナム人の滞在資格で最も多いのが技能実習・研修で、全体の4割強を占めている。中国人実習生が母国の賃金上昇や人民元高で減る一方、ベトナム人は急増を続け、今や国籍別でトップの約10.5万人(2017年6月末)に上る。

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