"小池流"に都民の審判は 豊洲移転で争点潰し
7月2日に投票を迎える東京都議会議員選挙。小池vs.自民の構図が強まる。
東京都議選の告示日を3日後に控えた6月20日、小池百合子東京都知事は緊急会見を開き、築地市場の豊洲移転を発表した。
「この場は知事としての会見だ。政党代表としての質問はご遠慮いただきたい」
事前にこうしたアナウンスが流れたが、小池知事としては都民ファーストの会代表としての気分も多分に入っていたに違いない。
この日のいでたちは、モスグリーンのジャケットに緑色の柄物のスカーフ。いつもの鮮やかな黄緑色の勝負服こそ避けたが、都民ファースト・カラーに近い。
「両取り」作戦
「築地は守る、豊洲は生かす」
小池知事が提唱した内容は、市場を豊洲に移したうえで、築地は売却せずに5年後をメドに市場機能を持つ食のテーマパークとして再開発するというもの。築地残留派に配慮しつつ、豊洲移転派をも取り込もうとする案だ。豊洲市場への早期移転を公約にする自民党にとっては、戦いにくくなりそうだ。
「東京の未来を語り続けるしかない。相手は変化球を投げてきた」
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