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小池百合子・東京都知事 10年計画で見据える先とは

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政治歴は25年。独自の嗅覚と巧みな戦略で政界を生き抜いてきた。「戦略おたく」は次に何を目指すのか。一匹狼・小池百合子の突破力と政治力。

4月18日の夜、小泉純一郎内閣を中枢で支えた政治家たちの同窓会が東京・赤坂の日本料理店「津やま」で開かれた。小泉元首相、元自民党副総裁の山崎拓、現幹事長の二階俊博、元幹事長の武部勤(現東亜総研会長)が顔をそろえ、後から安倍晋三首相も参加した。東京都知事の小池百合子(こいけ・ゆりこ)は1時間遅れて出席した。

毎週金曜は都庁での定例会見に臨む。発信力に優れ、質問をさばく様子は堂に入っている(Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

会を設営したのは武部である。

「その席で、小泉さんは小池さんに、『都政を全うしろよ』と2回も3回も言った」

武部が明かした。

42日後の5月30日、小池は「政治決戦」と位置づける都議選を約1カ月後に控えて、自ら率いる地域政党「都民ファーストの会」の代表就任を発表した。6月1日には自民党に離党届を提出した。公明党と合わせて過半数獲得を目指す都議選で伸び悩みが伝えられ、逆転を狙って勝負に出たのだ。

1994年の新進党結党時からの交流で気心が知れた二階は、小池を評して「いつも何か言い、脚光を浴びていなければという人。こちらは相手次第。話し合いたいと言ってくれば、いつでも話し合えるようになっている」と言う。

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