有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #日本の政治

混迷の豊洲市場問題、何を解明すべきか 都の百条委員会の論点は2つある

3分で読める 有料会員限定
証人喚問に応じる石原元知事。小池百合子知事を厳しく批判する場面もあった(撮影:尾形文繁)

「天気晴朗なれど波高し」

3月20日に開かれた東京都議会の豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会(百条委員会)に出頭すべく自宅を出ようとした石原慎太郎・元都知事は、記者団に心境を聞かれ、日本海海戦で日本を勝利に導いた秋山真之が出撃の際に打電した一節を口にした。ちなみに3月20日(旧暦)は、秋山の誕生日に当たる。

豊洲市場問題をめぐっては、主に二つの論点が追及されている。まず誰が豊洲への移転を決めたのか、そしてなぜ都が860億円にも上る土壌汚染対策費を負担せざるをえなくなったのか。

そのキーマンが豊洲移転決定時に都知事だった石原氏と、石原氏の指示で土地を保有する東京ガスとの“水面下交渉”に臨んだ浜渦武生・元副知事だ。石原氏は20日、浜渦氏は19日に開かれた百条委員会に証人として出頭した。

「行政ピラミッドの頂点にいた私が最終的に報告を受け、全体の総意として決裁した」

石原氏は自身が決定した事実を認めつつも、豊洲移転については「就任前からの既定路線」との姿勢を崩さなかった。また、売買契約に東京ガスが78億円の汚染対策費以外は負担しないという瑕疵(かし)担保責任の免除が盛り込まれていた件は、「報告を受けた覚えはない」と否定している。

浜渦氏は“水面下交渉”を東京ガスから提案されたとする一方で、「丁寧にやっていこうという趣旨だった」と密約などの存在を否定した。

ところが2001年7月18日に都と東京ガスが交わした「確認書」について尋ねられると、浜渦氏は「まったく知らない。不届きな話だ」となぜか憤慨してみせた。

新たな「確認書」

一連の豊洲市場問題のカギを握ると思われるこの「確認書」。これまで公表されていたのは01年2月21日の「覚書」と同年7月6日の「基本合意」で、いずれも副知事だった浜渦氏と東京ガスの副社長だった伊藤春野氏の間で交わされたものだった。ところがこれらは交渉の本質を示す内容が記載されていなかった。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数