[息子]トランプが当選したら混乱を招くっていわれていたのに、日本株はすごく上昇したよね。
[父]ただ最近の株価は小康状態だな。円高ぎみでもあるし、これから株価はどうなるんだろう。
昨年11月の米国大統領選挙をきっかけに、世界の株式市場は上昇局面に入った。日本市場も例外ではなく、年末に向けて株価は大幅に上昇した。
トランプ氏の挙動から連想される横暴な人柄や突発的な発言、強硬かつ保守的な外交姿勢から先行きの不透明感は増し、投資家はリスク回避へ走るだろうとみられていた。だが、そのマイナスイメージが過度にあおり立てられた反動で、当選後は世界の株式市場は上昇することになった。
そもそも選挙前からトランプ陣営は大規模な財政出動や減税政策、規制緩和などを公約に掲げ、強い米国を標榜してきた。当選するに至って、他国との協調を顧みずに独裁的であったとしても、力ずくで政策を実行するという期待が高まり、株価は上昇しドル買いも進んだ。
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